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ブログ - Words from Flying Books

凱旋第2弾!:上出優之利『 888 前夜』写真展 2021.12.3-13

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今年4月の開催中に緊急事態宣言が発令されたため、会期半ばで中断となった上出優之利さんの写真展『 888 前夜』がFlying Books に帰ってきます!
丸ノ内・外国人記者クラブ(5-6月)、銀座・蔦屋書店(7-8月)、原宿・bio ojiyan cafe(10-12月)と各所で好評を博し、一部展示作品を入れ替えての展示となります。

Flying Books店主の山路が監修として参加させていただいた、写真集も好評発売中。
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書名『 888 前夜』
著者 上出優之利
監修 山路和広(Flying Books)
デザイン 星野貴幸(hoshino design office)
仕様 並製/ A4 変形/本文160 頁
定価 2,750 円(税込)
発売 2021 年4 月
発行 株式会社HEG
ISBN 978-909987-00-6

上出 優之利(Masanori Kamide)
大阪府出身。1980 年代よりDJ / ミュージシャンとして30 年間活動。2011 年の震災を機に、写真家に転向、ストリート・スナップからポートレイトまで、人物を主な被写体として活動中。福生の伝説的ディスコや、歌舞伎町のポールダンサーたちなど、コミュニティを内側から捉えるスタイルも好評を博し、写真集『モノクロのブルース』で2017 年土門拳文化賞奨励賞を受賞。OFFICIAL SITE:MASANORI KAMIDE Photography

<上出優之利『 888 前夜』写真展>
日程: 2021 年12 月2 日(金) -12 月13 日(月)12:00-20:00 日曜休
会場: Flying Books

<オンライントークセッション 2021年11月収録>
飽きられず、カルチャーとして人の心を動かす写真集とは?『888前夜』の魅力に迫る。
出演:上出優之利(写真家)/山路和広(Flying Books)/河原正弘(kawalabo!)
https://youtu.be/GzPW7LD4IFk

『888前夜』~夜の街とヒトを愛してきた男の10年間の眼差し(写真集・解説より)

数年前、70歳のパンクロッカーが連れて来た、革ジャンに身を包んだミュ-ジシャン然とした写真家が見せてくれた真っ黒で真四角の表紙の写真集。
茶色のクラフト紙に繰り広げられたざらついた夜の街の風景、青春時代の遊び場に棲む住人たちの表情に心が揺さぶられた。
上出さんの初写真集『モノクロのブルース』との出会いだった。

80年代から人気ディスコの専属DJとして名を馳せ、東京の夜遊びの中心にいたミュージシャンが、2011年の震災時、(一時的とは言え)灯りの消えた夜の街の光景に胸を痛め、遊び場を作る側から、記録する側の人間となった。

自転車で夜な夜な巡回しつづけたからこそ捉えることのできた奇跡的で珍奇な風景や、DJとして背後から支え続けた上出さんだからこそ引き出せた踊り子たちの裸の表情。
本作に収められた約150点の写真は、約40年間、東京の街とヒトを愛してきた男が、10年間に渡り街を見守ってきた愛情の眼差しと言える。

タイトルの『888前夜』について。
2020年クリスマス・イヴ、東京都の一日のコロナウイルス感染者数は888人。繁華街へ出歩くことも、酒場やダンスフロアでの会話も、すべてが「自由」ではなくなってしまった。
人々が「新たな生活様式」に去勢される前の、皆が愛した街の喧騒とエネルギーの記録という意味が込められている。

この写真集が、夜の街を元気づけ、新たな時代のナイトライフの導火線とならんことを。

2021年2月 山路和広(Flying Books 本作監修)

2021 年 12 月 2 日 | comment
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