モヒカン刈りの姿で絵具を含ませたボクシング・グローブをはめ、屋外の壁に貼った紙をボカスカと叩く《ボクシング・ペインティング》で知られる篠原有司男は、1960年代、吉村益信、赤瀬川原平、荒川修作らとともに「ネオダダ」を結成し、反芸術のアクション・アートで注目を集め、1969年に渡米して以降、ニューヨークを拠点に、80歳を超える今も現役で活動しています。
激しく破天荒な作品からは、ニューヨークのソーホーに住み続けたからこそ体感できた街の熱気があふれてきます。 ウォーホルやフルクサスなどポップアートのムーヴメントが起こった1960年代に渡米した篠原有司男も、ポップ・アートの方向性を模索していたでしょう。アートとは何か、創るとは何かということを問い続けるひたむきな姿勢に打たれます。
『ニューヨークは今日も大変だ!』
初版 署名入(1985.11.2) 帯少ヤケ
講談社 1985
35,000円
『ニューヨークの次郎長』
初版 署名入(1985.11.2) 帯
講談社 1985
15,000円
『篠原有司男ドローイング集 毒ガエルの復讐』
初版 署名入 帯
美術出版社 2006
8,000円
また、現在、篠原有司男・乃り子夫妻のドキュメンタリー映画が上映中です。
「キューティー&ボクサー」
シネマライズ
http://www.cinemarise.com/theater/
パルコで展覧会も開催中。
「篠原有司男・篠原乃り子二人展」
会期:12月13日(金)~2014年1月13日(月)
会場:パルコミュージアム (渋谷パルコパート1・3F)
http://www.parco-art.com/web/
こちらもぜひあわせてご覧ください!
Uehara
SPECTATOR 29号 特集「SEEK & FIND Whole Earth Catalog」の発売を記念して、Whole Earth CatalogやMade in U.S.A. Catalogを揃えたフェアを展開してます!
70年代の「Last Whole Earth catalog」、ボリュームとしては最大規模となった1980年の「Next Whole Earth Catalog」、本としては最後の形となっている「Millenium Whole Earth Catalog」等を取り揃えてます。現在、WEBでコンテンツは公開されてますが、このサイズ、ざらついた手触りの魅力は、実際に手に取らないとわかりません!電子書籍ではなく、紙で持ちたいと思う本の代表と言える本です!是非直接ご覧になってください。(数に限りがありますので、早いものがちです!)
また、2006年にFlying Booksから限定発行していたフリー・ペーパー『Flying Buzz』の3号:Whole Erath Catalog特集の記事をUPします。(ここでしか読めないTRIPSTARの野村訓市さんのエッセイもあります!)
ファイルサイズを大きくしてますので拡大表示してしてご覧ください。
(掲載の商品はすべて当時のもので、品切れとなっております。)
コネタですが、高城剛さんの著書『サヴァイヴ!南国日本』(2007年)のあとがきに、この「Flying Buzz vol3」 のWhole Earth Catalogについてのテキストとなぜかまったく同じ文章が載っており、制作スタッフの間で話題となったものでした・・・w
ポンさんこと山田塊也さんの『アイ・アム・ヒッピー』が限定復刊され、Flying Booksでも関連展示(12月7日-14日)を行ってます。
レイブパーティーのカラフルな森の風景、インド旅の墨絵、肉筆原画5点、写真家・渡辺眸さんによるポートレート、1975年の花まつり、1980年の奄美枝手久祭のオリジナルポスターなどを展示してます。
新宿で似顔絵描きをしていたポンさんは、1960年代後半に起こったヒッピー・ムーブメントの中心人物で、その後奄美大島でコミューンを作り、80年代には今の野外フェスやレイブカルチャーの元ともなっているロックフェスの中心にいた方です。
そんな日本のメジャー・エンタテイメントシーンの裏側でカリフォルニアのヒッピーたちに負けず劣らずの世界観を構築し、アンダーグラウンドで情報を発信してきた記録でもある『アイ・アム・ヒッピー』は1990年に第三書館から出版され、長年絶版となっておりましたが、この度愛媛県の森と出版さんから1000部限定で復刊されました。
口絵がカラーになり、年表等が足され、更に伝説のサイケデリック新聞、「部族」の創刊号の復刻(表紙のみ)がついてます。コストのかかるフルカラーではなく、2色のインクのみでいかにサイケデリックなビジュアルショックをつくり上げるか追求され、約半世紀たった今でも申し分なくカッコイイ素晴らしいアートワークで、これだけでも手に入れる価値は十分だと思います。(伝説的な新聞「サンフランシスコ・オラクル」の日本版と言え、希少度では本家をはるかに上回ります。)
現在は人的ネットワークを中心とした流通のみなので、手に入れられるところもそれほど多くないのと、もしメジャー流通した場合はすぐに品切れとなることが予想されますので、お早めにチェックしてみてください!
▼『アイアムヒッピー』復刊 関連フェア「日本の対抗文化」
「我らはいまだ知られざる文明の原始人である」
期間:2013年12月8日(日)〜14日(土)
会場:【Flying Books】
日本の対抗文化に関するポスター、写真展示
【気流舎】
日本の対抗文化に関する貴重資料展示(一部複写、一部観覧可)
企画:フーゲツのJUN
資料提供:蝦名 宇摩、小岩井 維摩(著作権継承者)
主催:森と出版
協力:Flying Books、気流舎