3月10日のラップ&音楽とのセッションも記憶に新しい、九州諏訪之瀬島の詩人・ナーガこと長沢哲夫さんと、シンガー内田ボブさんのリーディング・ツアー。
先日のイベントでの相性もよく、意気投合したパーカッショニスト、高橋結子も参戦が決定!今回はよりたっぷりとセッションを披露します。
目ではなく耳から入り、脳の中でカタチを作る長沢哲夫の「言葉」たち、打楽器マニアでもある高橋結子の作る世界のさまざまな「音」は、その空間と居合わせる者たちにより深いイマジネーションを与えてくれます。
約半世紀にわたり、ビキニ諸島やアメリカのネイティブ・アメリカンの聖地を周り、原子力の怖さを発信し続けてきた内田ボブさんのメッセージは今だからこそ、さらなるリアリティを持って入り込んできす。
60年代末、新宿、信州、そして諏訪之瀬島を中心に既存の価値観とは別の価値観を持った生活を実践していた若者の集団「部族」。その中心メンバーにして、半世紀以上に渡り、同じスタンスを貫いている詩人とシンガーの言葉に耳を傾けていただければと思います。
4月28日(日)
「Beat Goes On vol.14〜春風めぐるツアー2013」
【ポエトリー・リーディング、ライブ】
出演:長沢哲夫、内田ボブ、高橋結子(パーカッション:ex SUIKA他)
OPEN:18:00 start:18:30
会場:Flying Books
料金:¥1,500(1ドリンク付)
予約はメール、電話(03-3461-1254)、及び店頭にて (営業時間12〜20時 日曜定休)
メール:info[a]flying-books.com ※[a]を@に換えて送信してください
Flying Booksで久しぶりのアート展示がスタートしました!
金座座談 「秘宝本館」展 2013年3月25日(月)〜4月14日(日) Flying Books
NYの人気現代アーティスト、リチャード・プリンスのアングラ・エロス作品をエスニックに仕上げたかのようなエロス、民俗、伝統、宗教等が絶妙にブレンドされた破天荒なコラージュと、精密な裁縫・パッチワーク技術によって制作された金座座団の「秘宝本」を集めた展示会。
荻窪のニヒル牛での展示等で名を馳せた金座座団の今や希少となった2000年制作のコラージュZINEから、人気タレントのヌードをプリミティブかつ大胆にマッシュアップし、全ページをオリジナルコラージュで構成・手縫い製本された1点もの、今年に入って完成した最新作品まで約25点を一挙に陳列。
(自主規制で陳列見合わせとなった作品が1点・・・要問)
各1点限りのオリジナル作品はもちろん(1万円〜)、番外篇として、収録されなかったオリジナルコラージュの分売や、残りわずかとなったZINEなど、希少ながらも手頃な価格の作品もあります。(1000円〜、早い者勝ち!)
(金座座団氏)
※「秘宝館」(ひほうかん)
性風俗や人間の性・生物の性に関する古今東西の文物を収蔵した施設のこと。熱海など温泉街やリゾート地に多く見られる。
いよいよ今週末「アート・フェア東京2013」が開催されます。
アマナホールディングスのブースでは、写真雑誌『IMA』がセレクトした「日本の写真のいま 107人」にプリントと写真集に触れることのでき、Flying Booksも新刊では手に入らないヴィンテージ写真集の出品協力をさせていただいてます。
荒木経惟・篠山紀信・倉田精二をはじめ、新進気鋭の写真家まで、入手困難な写真集を揃えました。すべて一点ものになります。
注目のギャラリーが一堂に会するアート・フェア、この機会にアートとしての写真集をご覧ください。
「アートフェア東京2013」
http://artfairtokyo.com/
日時:(一般公開)
3月22日(金)11:00-21:00
3月23日(土)11:00-20:00
3月24日(日)10:30-17:00
場所:東京国際フォーラム 地下2階 展示ホール
21日夜に開かれたプレビューの模様
写真家の北井一夫先生@ZEN FOTOギャラリー
古書業界からは神保町の小宮山書店さんと、ボヘミアンズ・ギルドさんが
お世話になっている原宿のGallery Targetさんのブース。真中のオールドアメリカンテイストの中にラスメイヤー的なフェティズムを散りばめたドローイングのアーティスト「MAGDRON」は要注目。
ドイツの広告界の伝説と言われるOtto Elsnerが1871年に設立した印刷会社「Elsnerdruck」の100周年を記念して作られた作品集です。
背はアクリルでビス留め、表紙はビニールカバーに印刷されています。
表紙からしてインパクト大なのですが、さまざまな印刷表現を見せるため、イラスト・写真・コラージュなど見開きで27枚に加え、仕掛けを組み込んだページが2点あり、
サイケデリックなレインボーカラーのイメージと、ナチス時代のプロパガンダを彷彿させるコラージュが入り混じっています。
写真に撮って気づきましたが、ひげもじゃの人の顔になっていますね。
じつはこれ、グレーの棒のようなものは、活版の活字が1本1本積み重なってできているのです。
さて、ここから仕掛けのページです。
木箱は厳重に閉じられ、そばに爆弾(?)まで備えて、ものものしい雰囲気の銃を持った警官たちに見つめられながら、観音開きのページを開いてみます。
この印刷会社の社長さんでしょうか?
なにか誇らしげでもあり、立派な会社であるような気持ちになって左右の観衆とともに見つめます。このおじさんの首のあたりを今度は上下2つにページが分かれていて、
それを開くと……
キュートな女性が出てきました。
上下左右にたくさんの観衆とともに、さらに左右にページを開くと……
また上下に開くと……
ヌードの女性が1人、2人、3人…と思いきや、片方メガネのおじさんにも見えるだまし絵。
警官→おじさん→かわいい女性→かわいい女性→おじさん/女性……。
このくり返しは一体何なんでしょう。
だんだんと何かに誘導されているような……。
さっきまで一緒に眺めていたはずの観衆は、ページを重ねるごとにおびただしい数のひとだかりになっており、今度はこちらが見つめられているような思いにさせられて、最後のページを開くと……
なんて厳重な!!
まったく手の込んだ造りになっています。
元から見直してみると、最初のものものしい雰囲気(爆弾まで置いて…)と、この何枚もめくる造りをひっくるめて仕掛けだったことに気づきます。
しかし、こんな立体的な演出を1ページに収めていることがすごい!
そして、次のページをめくると、POP-UPの仕掛けが!
歴史ある会社の100周年の、バカバカしいほどにカッコいい宣伝物。
復刊されることはまずないでしょう。
『Hundertfach: Bericht Einer Betrachtung.』
AD:Bodo Koechel
Elsnerdruck 1971年
65,000円
Uehara