ブログ - Words from Flying Books
2016年12月もFlying Booksはイベントが盛りだくさん。
隔月の恒例となっている、詩人・小林大吾によるリーディング・ライブ「オントローロ」の「11」12月11日(日)、「12」12月25日(日)に加え、Flying Booksを代表するラッパー/ウッドベーシスト、タカツキ+キーボーディストSwing-o、元SUIKAのパーカッショニスト高橋結子による「タカツキ実験室 with Swing-o and 高橋結子」を12月18日(日)に開催します。
「タカツキ実験室 with Swing-o and 高橋結子」
日程:2016年12月18日(日)
会場:渋谷Flying Books
東京都渋谷区道玄坂1-6-3 渋谷古書センター2F
出演: タカツキ、Swing-o、高橋結子 + ゲスト多数!
開場/開演:19:00 / 19:30
チケット料金:前売券¥2,500(1ドリンク込み・40名様限定) ※当日残席がある場合のみ当日券をご用意致します。
チケット等はこちらから→ http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01kkqiyj0rse.html
※当実験室ではSWING-O(Piano)と高橋結子(Perc)のトリオ編成による静謐な世界観で言葉と音楽の解体/再構築を試みる。
タカツキ
https://takatsuki.bandcamp.com
「ウッドベースの吟遊詩人」
ウッドベースを弾きながらラップするという異色のスタイルを持つ。
はじまりは映画「SLAM」の舞台” ニューヨリカン・ポエッツカフェ” への飛び込み参加から。ソロと並行してSUIKA/SMRYTRPS/アイララなどのユニットに参加。
好きなもの:
サラーム・レミ、松本大洋、セロニアス・モンクと中島らも
トマソンと無人駅探訪。瞑想と宇宙(近年はなぜかNASA勤務。)
SWING-O
http://swing-o.info/
70年代ソウルフレーヴァに日本人的感覚が融合したサウンドと圧倒的な鍵盤さばきで
シーンに新風を吹き込むキーボーディスト/プロデューサー/トラックメイカー。
その後ソロ活動をスタート、2015年現在までRHYMESTER、Chara、堂本剛、柴咲コウ、MISIA、AI、土屋アンナ、一青窈、近藤房之助、元ちとせ、佐藤タイジ、土岐麻子、清水翔太、Zeebra、防弾少年団、福原美穂、BENI、Tina、さかいゆう、KREVA、Nao Yoshioka、椎名純平、Azumi (wyolica)、篠原ともえ、YO-KING、AFRA、COMA-CHI、Flying Kids、JAY’ED、DJ KAWASAKI、Steph Pockets、Kyoto Jazz Massive、サイプレス上野、中江友梨(東京女子流)、YOSHIKA、當山みれい、Victor Davis、Ray Mann等への楽曲提供やプロデューサー、キーボーディストとして活動、参加したアルバムは150枚を超える。
高橋結子
http://www.h4.dion.ne.jp/~ketstron/profile.html
兵庫県加古川市出身。1999年GOMES THE HITMANのパーカッショニストとしてメジャーデビュー。ドラマー/パーカッショニストとして、桑田佳祐、杉真理、伊藤銀次、元ちとせ、中孝介、山崎まさよし、キマグレン、加山雄三、熊木杏里、Chara、加藤千晶ほか、様々なアーティストのレコーディングやライブに関わる。その活動範囲はジャンルや世代を超えて幅広く、関わったアーティストの数は誰も把握できていない。
平行して様々なバンド/プロジェクトに参加。斎藤ネコ、古田たかし、井上富雄らを中心としたセッションバンド「Cajun Moon Band」、俳優の相島一之が作詞・メインボーカルを務めるオリジナルなブルースバンド「相島一之 & The Blues Jumpers」、四人囃子の坂下秀実、もんた&ブラザーズの渡辺茂などベテランミュージシャンの集まった「奥沢明雄 & The Marmalade Sky」、昭和歌謡やオールディーズのカバーバンド「ななかまど」「やじろべ’64」「フラバルー」など、参加バンド多数。2006年に結成した朝倉真司、中北裕子との打楽器のみのトリオ「Asoviva!」ではリーダーを務め、年に数回のセッションを重ねている。
タカツキと活動を共にしていた人力Hiphopバンド「SUIKA」には2003年頃の結成当初より2010年まで在籍した。
毎回ご好評いただき、チケットが一時間以内にSold outとなっている、小林大吾によるリーディング・イベント「オントローロ」続編の日程も決定です。
「よむ(読/詠)」ことに主眼を置いた、小林大吾による手のひらサイズのライブプロジェクト「オントローロ」。これまでにリリースしたアルバムからの楽曲はもちろん、世に数多ある名文の朗読やすちゃらかトーク、またここでしか聴けないエクスクルーシブな音源と、あれこれ詰め合わせてお届けします。古今東西の書物に囲まれて、何なら一杯きこしめしつつ、まろやかなひとときをお過ごしくださいませ。
日程
「オントローロ 11」 2016/12/11(日) (Sold Out)
「オントローロ 12」 2016/12/25(日) (12/4正午・予約受付スタート)
”「オントローロ 11」「オントローロ 12」は同一の公演内容となりますのでご注意下さい。”
以下、両日共通
OPEN:19:00 start:19:30
会場:Flying Books(渋谷区道玄坂1-6-3 2F)
料金:2500円(1ドリンク付) 各40名
出演:小林大吾
ご予約の方は当日18:55前にお並び下さい。予約番号の順にご入場いただきます。
19:00以降にお越しの方は、予約番号順の方のご入場が済み次第、先着順での入場となります。
会場の都合上、お席を約30名様とさせて頂き、それ以降の方はお立ち見となります。ご了承下さい。
人数限定イベントの性質上、ご精算後のお客様のご都合によるキャンセル・返金はお受け出来ませんのでご了承の上、ご予約下さい。
小林大吾Blog「ムール貝博士の言行録」もご覧下さい http://diagostini.blogspot.jp/
Flying Booksにて4回目となるコラージュ・パッチワークアーティスト、金座座団の新作展 「秘宝本館4 私は怪になりたい」を10月9日(日)~23日(月)の期間開催致します
金座座団 「秘宝本館4 私は怪になりたい」展
2016年10月9日(日)~10月23日(日) Flying Books
NYの人気現代アーティスト、リチャード・プリンスのアングラ・エロス作品をエスニックに仕上げたかのようなエロス、民俗、伝統、宗教等が絶妙にブレンドされた破天荒なコラージュと、精密な裁縫・パッチワーク技術によって制作された金座座団の「秘宝本」を集めた展示会第四弾。
今回は2016年制作された新作オリジナル4点と、抜粋・複写版ZINE(各限定10部)に加え、Flying Books店主・山路が各作品をイメージした古書を併せて展示・販売致します。(オリジナル作品のお渡しは会期終了後となります。)
※「秘宝館」(ひほうかん)
性風俗や人間の性・生物の性に関する古今東西の文物を収蔵した施設のこと。熱海など温泉街やリゾート地に多く見られたが、現在は減少傾向にある。
金座座団近影
Flying Booksにて3回目となるコラージュ・パッチワークアーティスト、金座座団の新作展 「秘宝本館3 温故知珍」を10月11日(日)~26日(月)の期間開催致します。
NYの人気現代アーティスト、リチャード・プリンスのアングラ・エロス作品をエスニックに仕上げたかのようなエロス、民俗、伝統、宗教等が絶妙にブレンドされた破天荒なコラージュと、精密な裁縫・パッチワーク技術によって制作された金座座団の「秘宝本」を集めた展示会第三弾。
今回は2015年制作された新作4点と、2000-2002に制作されたシリーズ8点のオリジナル作品展示となります。また、新作、旧作共に抜粋・複写版ZINE(限定10-20部)を販売致します。(オリジナル作品のお渡しは会期終了後となります。)
金座座団 「秘宝本館3 温故知珍」展
2015年10月11日(日)~10月26日(月) Flying Books
※「秘宝館」(ひほうかん)
性風俗や人間の性・生物の性に関する古今東西の文物を収蔵した施設のこと。熱海など温泉街やリゾート地に多く見られたが、現在は減少傾向にある。
金座座団近影
昨年春にFlying Booksで開催した久しぶりの展示会が大好評で作品の大半がSOLDとなったアーティスト、金座座団の新作展 「秘宝本館2 反省しません」を10月5日(日)~19日(日)の期間開催致します。
NYの人気現代アーティスト、リチャード・プリンスのアングラ・エロス作品をエスニックに仕上げたかのようなエロス、民俗、伝統、宗教等が絶妙にブレンドされた破天荒なコラージュと、精密な裁縫・パッチワーク技術によって制作された金座座団の「秘宝本」を集めた展示会第二弾。
ヌード、歴史、民俗あらゆるエッセンスの写真・イラストをプリミティブかつ大胆にマッシュアップし、全ページをオリジナルコラージュで構成・手縫い製本されたオリジナル作品に加え、同様に新たに限定製作されたZINE(各限定20部)を一挙に陳列します。
昨年、ほぼすべてのオリジナル作品がSOLDとなったため、今回はすべて新作となります!
金座座談 「秘宝本館2 反省しません」展 2014年10月5日(日)〜10月19日(日) Flying Books
※「秘宝館」(ひほうかん)
性風俗や人間の性・生物の性に関する古今東西の文物を収蔵した施設のこと。熱海など温泉街やリゾート地に多く見られる。
8/24(日)は渋谷/明治通りで、アメリカ西海岸ポートランド発のサードウェーブを牽引するSTUMPTOWN COFFEE、日本唯一のライセンス店、PADDLERS COFFEEとのコラボのワークショップを開催。
ハンドドリップによるアイス・コーヒーワークショップ、産地別のコーヒー豆のテイスティング、Flying Books店主山路とPADDLERS COFFEE バリスタによる「西海岸のブックショップ&カフェ・カルチャー」のトークセッションありと盛りだくさんの2時間を予定しております。是非皆様のお越しをお待ちしております!
PADDLERS COFFEE × Flying Books
家庭でできるアイスコーヒーの作り方と産地別のコーヒーテイスティング。
「アメリカ西海岸のブックショップ&カフェ・カルチャー」をテーマにしたトークセッション。
PADDLERS COFFEE
これからの季節にぴったりのアイスコーヒーの作り方をPADDLERS COFFEEでもおなじみのケメックスとKONEフィルターを使いワークショップします。普段家庭ではホットコーヒーという方が多いかもしれませんが、手軽にそして美味しいアイスコーヒーの作り方を実践します。
またSTUMPTOWN COFFEEの豆を使い、コーヒー三大産地のコーヒーを実際に試飲しながら産地による味の特徴や違い、風味やバランスなどをテイスティングします。
Flying Books
十代でシアトルのブック&カフェ・カルチャーに触れたことがきっかけで店を開くことになり、今も毎年アメリカ西海岸へのブックスカウティングの旅をしているFlying Books店主、山路和広とPADDLERS COFFEEによる「アメリカ西海岸のブックショップ&カフェ・カルチャー」をテーマにしたトークセッションも行います。
日程: 8/24(日)
時間: 18:30-20:30
場所: Flying Books
東京都渋谷区道玄坂1-6-3 渋谷古書センター 2F
03-3461-1254
http://www.flying-books.com
参加費用:3000円(当日現金にてお支払いをお願い致します)
※参加の申し込みは(contact@paddlerscoffee.com)までご連絡ください。Paddlers Coffee神宮前店舗、Flying Booksでも受け付けております。
PADDLERS COFFEE http://www.paddlerscoffee.com
住所:東京都渋谷区神宮前6-18-14 (2F)
時間: 11:00-19:00
ポンさんこと山田塊也さんの『アイ・アム・ヒッピー』が限定復刊され、Flying Booksでも関連展示(12月7日-14日)を行ってます。
レイブパーティーのカラフルな森の風景、インド旅の墨絵、肉筆原画5点、写真家・渡辺眸さんによるポートレート、1975年の花まつり、1980年の奄美枝手久祭のオリジナルポスターなどを展示してます。
新宿で似顔絵描きをしていたポンさんは、1960年代後半に起こったヒッピー・ムーブメントの中心人物で、その後奄美大島でコミューンを作り、80年代には今の野外フェスやレイブカルチャーの元ともなっているロックフェスの中心にいた方です。
そんな日本のメジャー・エンタテイメントシーンの裏側でカリフォルニアのヒッピーたちに負けず劣らずの世界観を構築し、アンダーグラウンドで情報を発信してきた記録でもある『アイ・アム・ヒッピー』は1990年に第三書館から出版され、長年絶版となっておりましたが、この度愛媛県の森と出版さんから1000部限定で復刊されました。
口絵がカラーになり、年表等が足され、更に伝説のサイケデリック新聞、「部族」の創刊号の復刻(表紙のみ)がついてます。コストのかかるフルカラーではなく、2色のインクのみでいかにサイケデリックなビジュアルショックをつくり上げるか追求され、約半世紀たった今でも申し分なくカッコイイ素晴らしいアートワークで、これだけでも手に入れる価値は十分だと思います。(伝説的な新聞「サンフランシスコ・オラクル」の日本版と言え、希少度では本家をはるかに上回ります。)
現在は人的ネットワークを中心とした流通のみなので、手に入れられるところもそれほど多くないのと、もしメジャー流通した場合はすぐに品切れとなることが予想されますので、お早めにチェックしてみてください!
▼『アイアムヒッピー』復刊 関連フェア「日本の対抗文化」
「我らはいまだ知られざる文明の原始人である」
期間:2013年12月8日(日)〜14日(土)
会場:【Flying Books】
日本の対抗文化に関するポスター、写真展示
【気流舎】
日本の対抗文化に関する貴重資料展示(一部複写、一部観覧可)
企画:フーゲツのJUN
資料提供:蝦名 宇摩、小岩井 維摩(著作権継承者)
主催:森と出版
協力:Flying Books、気流舎
ココ・シャネルやジャクリーン・ケネディとも親しく、
その人が開くパーティには、ジャック・ニコルソンをはじめ
ハリウッド・スターが大勢集まるという、
伝説のファッション・エディター、ダイアナ・ヴリーランド。
1903年にパリで生まれ、バレエ・リュスに惹かれ、
ロンドンを経て、10歳の頃ニューヨークに移住。
1920年代のニューヨークではハーレムに入り浸って、
ジョセフィン・ベイカーが大好きでした。
ある時、セント・レジス・ホテルでシャネルのドレスを着て踊っていたところを、
「Harper’s Bazaar」の編集長カーメル・スノウに声をかけられ、
1939年から「Harper’s Bazaar」のファッション・エディターとなりました。
ダイアナは、それまで上流階級の奥様向けだったファッション誌に
革命を起しました。
オートクチュールの世界をロマンチックで幻想的に表現し、
ファッションだけでなく、アート・音楽・映画などをひっくるめて一冊にまとめ、
新しい女性の生き方を提唱したのです。
時代の先を行く雑誌を作ってきたダイアナは、
アレキサンダー・リバーマンの誘いで1962年から「VOGUE」の編集長になります。
常に独創的であり、他の人が目を向けないところに魅力を見出し、
数多くのデザイナー、写真家、モデルを世に送り出しました。
1960年代は、ビートルズが新しい時代の扉を開け、
ミニスカートが大流行し、若者が新しい生き方を求めてムーヴメントを起した革命の時代。
そんな時代の空気がいっぱい詰まった1960’s VOGUEがまとめて入荷しました。
写真は、アーヴィング・ペン、リチャード・アヴェドン、ホルスト、ウィリアム・クライン、
デイヴィッド・ベイリー、ヘルムート・ニュートン、バート・スターンなど、
とっても華やかです!
また、一部状態に難のあるものは2,500円で放出しています!
お早めにどうぞ!!
Uehara
(Sorry I wrote this in Japanese at first. will try to up in English asap. K.Yamaji)
京橋のTOKYO INSTITUTE of PHOTOGRAPHY (T.I.P)で開かれる展示会「10 x 10 American Photobooks」(http://tip.or.jp/1010americanphotobooks.html)に併せて、10冊の写真集をセレクトしました。
※期間中、以下の本はFlying Booksにて展示販売予定です。(一部非売品)
選出条件:
1. 1987 年以降に出版された写真集であること。
2. アメリカ人の写真家の写真集(アメリカ生まれ、もしくは長期においてアメリカに暮らしていること)であること。
3. 上記 2 点を満たしていれば、写真集が印刷、出版された国は問いません。
セレクトに際して:
普段から選書で意識していることは、決して「今現在」のトレンドの影響ではなく、10年後、20年後にも古書として扱いたいかどうか、ということ。いくら人気のある作品でも、時代と共に風化してしまいそうなものはここには入りません。1987年という設定は古くもあり、我々の業界ではまだまだ青みの残る果実でもあります。オリジナリティに溢れた視点や表現手法であったり、そのフォトグラファーならではの時代との接し方であったり、作品セレクトの基準は一つではありませんが、しばらく寝かした後、熟し時の味に想いを馳せ、果実を選ぶ楽しみがここにはあります。
(順番はアルファベット順)
1. Allen Ginsberg. Photographs. (Altadena, CA: Twelvetrees Press, 1990).
ビート・ジェネレーションの作家をはじめとするアウトサイダーたちの日々を捉えた作品集は、自身詩人でもあるフォトグラファーと被写体の間の信頼関係があるから可能であろう内側からのドキュメンタリー。
2. John Gossage. The Code. (East Hampton, NY: Harper’s Books, 2012).
夏の強い陽射しの下、大都会で我々日本人の忘れ物をアメリカ人写真家がレンズ越しに拾ったかのような作品集。見慣れた日常の中で見落としていた風景がそこにはある。ブックデザインや編集も本人が手掛け、企画・出版のHarper Levineと共に本企画「10 x 10 American Reading Room Specialists」にも名を連ねている。
3. Susan Lipper. Grapevine. (Manchester: Cornerhouse, 1994).
ウェスト・バージニアの田舎町グレープバインで暮らす、現代の聖なる野蛮人たちのドキュメンタリー。時間をかけて撮影された住人たちの暮らしの風景はまるで映画を観ているかのような感覚に陥る。
4. Ryan McGinley. Moonmilk. (London: Mörel Books, 2009).
もはや写真界のヒーロー的存在となっているライアン・マッギンレイ。クレジットではMorel Booksになっていますが、今回取り上げたのは、それ以前に友人や関係者のために、アーティストの手作りでごく少部数が配られたZINE。レーザープリントの粗いトーンと、幻想的な鍾乳洞窟のファンタジーのマッチングが絶妙。
5. Richard Misrach. Golden Gate: A Seventy-Fifth Anniversary Album. (New York: Aperture, 2012).
ミズラックの真骨頂とも言える定点観測ドキュメンタリー。中でも本作は、人工の造形物と自然とのコラボレーションが魅せる表情の変化が素晴らしい。
6. Richard Prince. Good Life. (East Hampton, NY: Glenn Horowitz Bookseller, 2003).
いつからか蔵書や本棚自体が「作品」と見なされるようになった。シーンの先頭を走る現代アーティストの本への愛情に満ちた作品集。手掛けたのはリチャードが絶大な信頼を置き、2012年、43歳で事故により急逝したブック・ディーラー兼出版社のジョン・マクウィニー。
7. Ken Schles. Invisible City. (Pasadena: Twelvetrees Press, 1988).
本企画に「10 x 10 American Publication Writers」として参加しているフォトグラファー・ライターの第一作品集。二十代後半に発表したニューヨークの下町の風景は、タイトル「視えない街」に相応しく、ノスタルジックで幻想的。http://www.kenschles.com/
8. Alec Soth. From Here to There: Alec Soth’s America. (Minneapolis: Walker Art Center, 2010).
ケルアックやロード・ムービー好きとしては写真の世界観はもちろん好きなのだけど、本作のセレクト理由はユーモア溢れる表紙のデザインと、何より巻末のポケットに差し込まれた小冊子「The Lonliest Man in Missouri」がツボだから。本企画「10 x 10 American Reading Room Specialists」のキューレーターでもあり、今月初来日予定。(http://goliga.com/alecsoth/)
9. Bruce Weber. Let’s Get Lost: A Film Journal, Starring Chet Baker. (New York: Little Bear Films, 1988).
もちろん、ファッション写真界で新たな領域を切り開いたブルース・ウェーバー作品の主役は無機質なまでに華やかで美しい男女であるべきで、この本は代表作と言えないかもしれない。それでも一世を風靡したジャズマンの晩年を描いたこの写真集に満ちた悲哀と愛情の眼差しはなぜか瞼に焼き付いて離れない。
10. Christopher Wool. Absent Without Leave. (Berlin: DAAD, 1993).
画家として知られるクリストファー・ウールが切り取った路上の風景、ハイコントラストなゼロックスコピーで仕上げられた、後を引く写真集。この手法による作品集は似通いがちなものが多いが、1カットごとの力強さと独自の視線で唯一無二のものに仕上がっている。
山路和広 (Kazuhiro Yamaji)
絶版写真集やヴィンテージ雑誌を取扱う東京・渋谷の古書店「Flying Books」店主。雑誌等への執筆、編集をはじめ、「代官山蔦屋書店」のディレクションなども手がけている。著書に『フライング・ブックス 本とことばと音楽の交差点』(晶文社)。www.flying-books.com
10×10 American Photobooksとは? http://tip.or.jp/1010americanphotobooks.html
アメリカの写真集にフォーカスした企画。2013年9月にT.I.Pに設けられるリーディングルームでは、10人のアメリカの写真集に関するスペシャリストがそれぞれあまりまだ知られていない若手作家の作品集(自費出版を含む)を中心に幅広く10冊の写真集を選び、合計100冊の写真集が並ぶ。オンラインでは、英語および日本語圏におけるそれぞれ10名のスペシャリストがオンライン上にて写真集を紹介。日英バイリンガル仕様のスペシャルブックも作成する。このイベントの目的は、ニューヨークの写真家たちやコレクターたちの間でしか知られていなかった/見ることが出来なかった、今最も旬の、また力のある新進作家の写真集を実際に見てもらう機会を提供する事にある。イベント終了後は、広く公共に開かれている場所で多くの方に無料で見て頂くため、セレクトされた写真集100冊を東京都写真美術館に寄付する。
今晩の原宿はFashion Night Outで大賑わい。
夏の惜しみつつ、来るべき秋・冬に身を包むお気に入りを物色する人でいっぱいです。
先日もご案内しましたが、Flying Booksも、青山のatoで催されている「BOOKS」という企画でコラボをさせてもらってます!
さっそく展開風景を撮影させてもらいました。
もちろん、主役はシャープな印象の服たち。一見オーソドックスに見えて、絶妙なカラーやソフトな手触りが着心地よさそうなレザーものや、モノトーンでもワンポイント変わった生地を使ったアウター系は魅力です。
と、同時に写真集や小説など約30点の書籍も展開中。
何よりすごいのが、デザイナーの松本与さんのアイデアがつまったスケッチブックが展示されていて、自由に見れます!!
人気フォトグラファー、ライアン・マッギンレイの写真をベースに、生地を張り合わせたコラージュなど、必見です!!
ato AOYAMA Special Event「BOOKS」
2013年9月6日(金)-10月14日(月)
場所:ato青山店
〒107-0062 港区南青山3-18-9
http://www.ato.jp/news/index.html