ブログ - Words from Flying Books
“Flying Books take over by Boo-Hooray” two days only POP-UP in Shibuya, TOKYO
11/ 22 (Fri) & 23 (Sat) 1-7pm.
Gallery talk by Johan Kugelberg 11/22 (Fri) 7pm Entrance Free.
ニューヨークのギャラリー〈Boo-Hooray〉のオーナー、ヨハン・クーゲルバーグをFlying Booksに招き、11月22日(金)、23日(土)、2日間だけのPOP-UPを開催します!
ウィージー、アンディ・ウォーホル、ケネス・アンガーのヴィンテージ・フォト・プリント、ウォーホル、ジョナス・メカス、ジャック・スミス、スタン・ブラッケージらのヴィンテージ映画チラシ、レイモンド・ペティボンによるBLACK FLAGのオリジナル・フライヤー等を展示販売します。
22日金曜夜にはヨハン・クーゲルバーグによるベルベット・アンダーグラウンド、ジョナス・メカス、セックス・ピストルズとパンク・グラフィック・デザインについてのショート・トークも予定しております。(無料、予約不要)
Flying Books welcomes Boo-Hooray for a TWO DAYS ONLY show of RARE PHOTOGRAPHY by WEEGEE, ANDY WARHOL and KENNETH ANGER alongside EPHEMERA of NEW YORK UNDERGROUND FILM with JONAS MEKAS, ANDY WARHOL, JACK SMITH, STAN BRAKHAGE and also ORIGINAL RAYMOND PETTIBON flyers for BLACK FLAG.
Boo-Hooray’s Johan Kugelberg will give a short talk on his books about Velvet Underground, Jonas Mekas, Punk Graphic Design and Sex Pistols.
『まるで物語のような音楽が、渋谷の古本屋で時を刻む』
日本、海外でも活躍するクラシックギターデュオが 渋谷Flying Booksにて再び公演決定!
喧騒を抜けた先に待つ古本たち。
深呼吸しながら音楽をお楽しみください
【ライブ】
2024年7月21日(日)
出演: ハマノユリナ(歌、ギター)、伊藤寛哲(ギター)
時間:OPEN:19:00 START:19:30
会場:渋谷・Flying Books (東京都渋谷区道玄坂1-6-3 2F)
チケット料金:前売券¥3,800(1ドリンク込)※25席限定
予約はこちらから https://peatix.com/event/3984376
※当日残席がある場合は当日券もご用意致します。
※ご予約の方は当日18:55にお並び下さい。 予約番号の順にご入場いただきます。
《profile》
ハマノユリナ(vo>)と伊藤寛哲(gt)によるクラシックギターデュオ。それぞれ日本、海外での活動を経て、2023年7月より日本を拠点に本格始動する。
ハマノユリナの民謡をベースとする歌声と、ジャズギタリスト伊藤寛哲が奏でるギターの表現力は、どこか懐かしさを感じ、繊細ながらも力強さがあると多くの人々を魅了している。活動初年度にして数々のホールコンサートを成功させ、聴く人の心にそっと寄り添う音楽を日本、海外で届けている。
【アルバイト・スタッフ募集】
Flying Booksを運営する株式会社古書サンエーではアルバイトスタッフ1名を募集します。
【応募資格】
・2年以上継続勤務できる方
・明るく元気な接客、簡単な英語での接客ができる方
・エクセル、ワード等、パソコンの基本的な操作ができる方。
・重たい本も扱いますので、体力に自身のない方には不向きです。
・接客に見合った服装での勤務をお願いしています。
【勤務内容】
<Flying Books店舗業務>
・オープン・クローズ業務(清掃、メンテナンス、レジ締め等)
・カウンター業務(レジ接客、コーヒー等の簡単な喫茶業務等)
・入荷商品清掃、商品撮影・データ入力作成、通販サイトへの登録
・インターネット通販受注処理・梱包・発送
ほか
<事務所業務>
・倉庫の整理・メンテナンス
ほか
<その他>
出張買取等
古書展覧会での設営業務等
【勤務時間/待遇】
勤務日数:週3日
勤務時間:12:30~19:30 (基本・休憩30分)
(イベント出店時等、稀に早出・残業・臨時出勤をお願いする場合があります)
時給:1,113円 月末締め翌月5日支払
交通費:実費支給(応相談)
勤務開始:応相談
※初めの1~2ヶ月は試用・研修期間とさせていただき、その後正式採用とさせていただきます。
【選考方法】メール書類審査・選考 → 面接(弊社にて実施)
【応募方法】下記のフォーム・質問について記入し、メールにてお申し込み下さい。
送り先 info[a]flying-books.com ([a]を@に差換えて送信してください。)
※メールタイトル「アルバイト応募」としてください。
※履歴書のデータを添付して下さい。
※採用が決定次第締め切らせていただきます。
(下記、フォームと履歴書を参照の上、審査させていただき、その後面接となります。
審査の合否にかかわらず、ご連絡させていただきます。
ご連絡に応募から数日~約一週間お時間をいただく場合がございます。)
----------以下、切り取り-------------------
* 氏名
* 性別
* 生年月日
* 住所 及び 最寄り駅
* 電話(希望があれば連絡の時間帯もご記入下さい)
* メール・アドレス
Q1:志望理由
Q2:出勤希望曜日
Q3:学歴・職歴(業務内容)
Q4:資格(運転免許等)
Q5:あなたのセールスポイント
Q6:あなたの短所
Q7:書店勤務経験はありますか?
a:ある(新刊 ・ 古書) b:ない
Q8:接客経験はありますか?
a:ある(業種: 年数: ) b:ない
Q9:掃除・整頓は得意ですか?
a:得意 b:わりと得意 c:普通 d:苦手
Q10:英語は得意ですか?
a:日常会話ができる b:片言で意思疎通ができる c:苦手
Q11:(ドリップ式)コーヒーを淹れることができますか?
a:できる b:できない
Q12パソコン操作
WORDが使える ○ ×
EXCELが使える ○ ×
ACCESSが使える ○ ×
ADOBEイラストレーターが使える ○ ×
ADOBEフォトショップが使える ○ ×
Q13:好きな本のジャンル・作家・タイトル
Q14:よく行く書店、好きな書店(古書、新刊問わず)
Q15:よく行くお店(書店以外)、商業施設
Q16:将来、自分の店舗を持つ希望がありますか?
a:ある b:ない
Q17:可能な方は弊社店舗を見学し、感想をお書きください。:
Q18:その他、質問等
東京都緊急事態宣言の発令に伴い、4月25日(日)~5月11日(火)、1F:古書サンエー、2F:Flying Booksともに店舗営業を自粛させていただきます。
(自粛期間中も「BASE」「日本の古本屋」サイトでの販売、メール等はご対応致します。)
急なお知らせかつ、ご不便をおかけして申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
それに伴い、開催中の上出優之利写真展「888前夜」は一度中断とさせていただき、会期を改めて、再開させていただきます。日程は別途お知らせさせていただきます。
(上出優之利写真展「888前夜」は5月10日~6月4日で、丸の内「外国人記者クラブ」へ巡回となります。千代田区丸の内3-2-3 二重橋ビル5階)
Flying Booksにて7回目となるコラージュ・パッチワークアーティスト、金座座団の新作展 「秘宝本館7 めくるめくる世界」を11月10日(日)~11月24日(日)の期間開催致します
金座座団の新作展 「秘宝本館7 めくるめくる世界」
2019年11月10日(日)~11月24日(日) Flying Books
NYの人気現代アーティスト、リチャード・プリンスのアングラ・エロス作品をエスニックに仕上げたかのようなエロス、民俗、伝統、宗教等が絶妙にブレンドされた破天荒なコラージュと、精密な裁縫・パッチワーク技術によって制作された金座座団の「秘宝本」を集めた展示会第7弾。
2019年に制作された新作オリジナル4点と、抜粋・複写版ZINE(各限定10部)を展示販売致します。(オリジナル作品のお渡しは会期終了後となります。)
また今回は内容が過激なため、少し変わった展示方法となります。お一人ずつ、ごゆっくり鑑賞下さい。
※「秘宝館」(ひほうかん)
性風俗や人間の性・生物の性に関する古今東西の文物を収蔵した施設のこと。熱海など温泉街やリゾート地に多く見られたが、現在は減少傾向にある。
金座座団近影
Flying Booksで久しぶりのアート展示がスタートしました!
金座座談 「秘宝本館」展 2013年3月25日(月)〜4月14日(日) Flying Books
NYの人気現代アーティスト、リチャード・プリンスのアングラ・エロス作品をエスニックに仕上げたかのようなエロス、民俗、伝統、宗教等が絶妙にブレンドされた破天荒なコラージュと、精密な裁縫・パッチワーク技術によって制作された金座座団の「秘宝本」を集めた展示会。
荻窪のニヒル牛での展示等で名を馳せた金座座団の今や希少となった2000年制作のコラージュZINEから、人気タレントのヌードをプリミティブかつ大胆にマッシュアップし、全ページをオリジナルコラージュで構成・手縫い製本された1点もの、今年に入って完成した最新作品まで約25点を一挙に陳列。
(自主規制で陳列見合わせとなった作品が1点・・・要問)
各1点限りのオリジナル作品はもちろん(1万円〜)、番外篇として、収録されなかったオリジナルコラージュの分売や、残りわずかとなったZINEなど、希少ながらも手頃な価格の作品もあります。(1000円〜、早い者勝ち!)
(金座座団氏)
※「秘宝館」(ひほうかん)
性風俗や人間の性・生物の性に関する古今東西の文物を収蔵した施設のこと。熱海など温泉街やリゾート地に多く見られる。
小説家や文化人らによるトークや古本市、展示会など本に関するイベントが盛りだくさんの「ブックマークナゴヤ」が3月20日〜4月18日、名古屋を中心とした書店、古書店、雑貨屋、カフェなど約50の会場で開催されます。
期間中、リブロ名古屋店で催される【第三回 リブロの大古本市】に、Flying Booksも参加します。刺青、やくざ、性文化など、ちょっとマニアックな古書を多数出品しています。
3回目となる今年はさらに規模が大きくなって街全体が本のイベントで盛り上がるようです。お近くにお立ち寄りの際はぜひ足をお運びください!
【第三回 リブロの大古本市】
期間:3/20(土)〜4/18(日)
今年もやります!リブロの大古本市。
古本界のツワモノたちが出品した、選りすぐりの古本を販売します。
出品予定者:南陀楼綾繁、岡崎武志、山本善行、荻原魚雷、林哲夫、扉野良人、海月書林、火星の庭、トンカ書店、書肆砂の書、Flying Books,古書現世とわめぞの仲間たち 〜他多数
店舗詳細:リブロ名古屋店
名古屋市中区栄3-29-1名古屋パルコ東館4F
052-264-8526 営業時間 10:00-21:00 (無休)
HP: http://www.libro.jp/
「ブックマークナゴヤ」
http://www.bookmark-ngy.com/
ヘルムート・バーガー、ヘルムート・ラング、ヘルムート・ニュートン。ぼくも、ヘルムートなにがしと言う名前に生まれたかった。決して西洋人に生まれたかったというのではなく、ヘルムートという名前の響きが素敵だからだ。20世紀を代表するファッション写真家ヘルムート・ニュートンの写真を見た事の無い人は、少ないだろう。ニュートンの写真に限らず20世紀の広告やファッション写真は自分では気づかずに街や、雑誌の中に至る所に紛れ込んでいて知らぬ間に大衆の脳髄を勝手に刺激する。我々の頭はいわゆる国や企業の広告で作られたようなものだ。『VOGUE』などの魅力的な高級人種向けの雑誌のページをめくるだけで人々は、恍惚感に震え灰色の日常に少しの(他人がこしらえた)夢を見る。
ヘルムート・ニュートンの写真の魅力はなんと言っても体格の良いモデル達だ。ニュートンの選ぶ女性はみんな背が高くて肩幅の広い戦闘能力の高そうな女神達だ。彼女らの大理石のような肌にコルセットやギブスを身につけたヌードの写真は攻撃的ですらあり、ヴォーグのマドンナばりに刺激的だ。まるで映画ブレード・ランナーに出てくるレプリカントなみの冷たい美を備えたスーパーモデル達がレンズの向こうで我々を見下す。そんな氷の女達を支配するニュートンは「私は魂に興味が無い」と言っていたように女の体とその肉体を際立たせるハイヒールやストッキング、宝石といった記号を散りばめてフェティシズムの極地へと連れて行ってくれる。モデルの肉体は部分へと解体され物そのものになる。
半神のようなニュートンのモデル達は、写真の中でキメラのように物と融合し新しい肉体を手に入れる。機械や物との融合の願望は、ガソリンを口に含んで唾液と混合して火をつけたり、口に含んだガソリンを精液としてバイクの燃料タンクに注ぎ込むアメリカのイカした秘教的バイクグループ、ヘルズ・エンジェルスのマシーンとの一体化を思い出す。機械との融合のビジョンは多くの人がネットという広大な世界を手に入れた21世紀の今こそ多く語られるべきだ。
ニュートンの神々しい写真を見る時、女神への憧れにも似た感情が沸々と沸き上がってくる。女神達と出会い融合したいと。しかし現実には我々は映画や写真で我慢しなければならない。せめてひと時だけでも現実を忘れさせてくれるニュートンの作品は、一般の人々の手が届かないような遊びが体験でき、この世の春を謳歌した平家一族や世界の金融を握るロスチャイルド家のような大金持ちに生まれ無くとも、このムカツク程変わらない繰り返しの日常ですれきった我々の心を癒してくれる。
今回紹介するアントワープの演出家ヤン・ファーブルとのコラボレーションの写真集は、甲冑を身につけた生きた女神達を美しいモノクロームで捕らえた写真に出会える。必見である。
林 裕司
『Das Glas im Kopf wird vom Glas,the Dance sections』
Helmut Newton(ヘルムート・ニュートン), Jan Fabre(ヤン・ファーブル)
限定2000部
Imschoot, Uitgevers, Gent, Belgium 1990
¥12,600
ホルマリンで保存された牛、羊、鮫など、本物の動物の死体を作品にするイギリス出身の現代アート界の寵児、ダミアン・ハーストの作品を要約すれば生と死だ。そのシンプルでショッキングな作品は人々の物議の的になる。
当時(1988)イギリスの若手アーティストは美術商などから全く相手にされて無かった。しかしビートルズやローリング・ストーンズ、セックスピストルズを生んだ国の若いアーティストは黙っていなかった。ロンドンのゴールドスミスカレッジの学生達によって港の倉庫で開催されたな歴史的な企画展「フリーズ」の主謀者の一人が当時大学2年生のダミアン・ハーストだった。
若者達はヤング・ブリティッシュ・アーティストと呼ばれ保守的な美術界を騒がした。その中で特に悪名が高かったのがダミアン・ハーストだ。動物を輪切りにしたり、腐乱した蠅の集っている牛の頭部をガラスケースに入れて展示したり、皮肉まじりに薬品瓶を綺麗に揃えて見せたりしたストレートで残酷な作品は、彼が十代にパンクに明け暮れていた事を納得させる。
ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)は当時の盛り上がりとは違って美術界の主流には成らなかったが、数多くのアーティストに影響と勇気を与えた。YBAの中心人物ダミアン・ハーストは今でも我々に話題を提供してくれる。ロンドンの高級住宅街に薬瓶を並べたインスタレーションで装飾したレストラン「ファーマシー(薬局)」を共同経営し、「本物の薬局とまぎらわしい」と薬局業界からクレームを貰ったり、近年では8601個のダイヤを全体に散りばめた髑髏(神の愛のために)が約120億円相当で売買され世界を驚かせた。
ダミアン・ハーストの多くの作品は自分自身が絵を描くとか、パフォーマンスをするとか言ったものでは無く、技術者や彼の助手達が作ったりしている作品が多いため物議の的になる。しかし、そんなカビの生えた古くさい論議なんか100%無視して現代ではアーティストが思い描いたアイデアを金と名声を武器にして制作させても偉大な芸術作品は作れるし、物質にオリジナリティなんて無くてもいい。ダミアンの動物の死体をそのまま放置した作品は、仏教の死体が滅び行く経過を見せ、肉体の儚さを自覚させる教え「九相詩絵巻」を思い起こさせるし、タバコの吸い殻を集めた作品は、人間が無意識に抱いてる自己破壊の欲求を具体的に示す。この男の作品は死体から宝石まで極端だが、人間の業を嫌でも思い起こさせる。
ホルマリンで保存された動物の作品を初めて見たときは旧約聖書に出てくるノアの方舟の伝説を思い出した。ノアが動物のつがいを集めて保管する現代版として、ダミアンの作品が未来に役に立つのも想像出来なくは無い。
今では短髪に眼鏡のその風貌は、かつてパンクの洗礼を受けた人物と言うより知的なビジネスマンだ。当時イギリスの若手アーティストの鬼っ子は、今やアートセレブとなり週刊誌レベルの平凡な話題を振りまいたりしている。しかしアートがここまで俗っぽい情報を提供してもいいではないか。人類の欲望を結集した美しくもグロテスクなダイヤだらけの骸骨最高!
I WANT TO SPEND THE REST OF MY LIFE EVERYWHERE, WITH EVERYONE, ONE TO ONE, ALWAYS, FOREVER, NOW.
ダミアン・ハースト(Damien Hirst)
1998 カバー・HC・ポスター二枚付
¥25,000
林 裕司